皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
南紀生物同好会の2019年10月刊の「くろしお」という雑誌のNo.38に「南方熊楠におけるオコゼという名称」が掲載されています。著者がこの雑誌を寄贈してくれましたので、渡り廊下の開架書棚に置きます。興味のある方は、御覧下さい。記念館の「オコゼの標本」や「山の紙草誌」について詳しく書かれています。「山の紙草紙」の墨絵は記念館の常設展で展示中ですが、これは田辺出身の廣畠幾太郎が複写したものです。京大の大和茂之先生に、この廣畠幾太郎とは、先日私が田辺美術館で見た「廣畠鋤花」と同一人物であることを教えてもらいました。熊楠は、廣畠幾太郎に頼んで、墨絵で複写してもらったのですが、この墨絵の写しがスウィングルを通してアメリカ連邦議会図書館に保管されています。熊楠と廣畠鋤花の関係を知って、田辺市美術館で熊楠宛の廣畠鋤花の書簡を御覧戴くと、興味も倍増すると思います。