鉱物・化石コレクション展始まってます:12月6日(金)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
熊楠の鉱物・化石コレクション展、始まっています。熊楠と言えば「粘菌」や「隠花植物」のコレクターというイメージがあるかもしれませんが、実は化石や鉱物もたくさん集めました。熊楠の渡米前の日記には「My museum 」構想が書かれています。記念館で保管している二つの箪笥のうち、20段引き出しのある「黒箪笥」のほうに化石や鉱物、岩石は入っていました。今回、それらを初公開しています。キラキラしたお宝もあり、300点以上展示しています。熊楠は江戸時代からの本草学のなかで「金石学」を学び、和歌山中学校の後輩、羽山繁樹君と明治時代の西洋から入ってきた「鉱物学」を英語の本を訳したりして学んでいきます。日本の鉱物学の黎明期の資料なので、本草学の縦書きの名前と英語の横書きの名前の両方が書かれている資料もたくさんあります。そして、羽山君が亡くなると、熊楠は鉱物集めをやめてしまいます。熊楠と羽山繁樹君の「愛の結晶」とも言える鉱石・化石コレクションです。ぜひ御覧ください。