皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
昨年のリュウゼツランに続いて、今年も数十年に一度花を咲かせて枯れる「千年木」と言われているアオノリュウゼツランが蕾をつけているなと思っていました。円月島の裏が見える芝生広場の崖です。6月にジオガイドさんと見たときには、蕾と思っていたのですが、なんと、花ではなく、子株がたくさんついていました。このまま花茎が倒れると、たくさんのクローンが根付くことになります。
辰のチェーンソーアート | リュウゼツラン花茎 |
葉のついた芽球がたくさん | 右側は、以前の花茎 |
昨年、アオノリュウゼツランと同じ仲間で、葉に白い模様があるリュウゼツランが開花し、実がついたのですが、結実しませんでした。
昨年のリュウゼツランの花茎 | 昨年のリュウゼツランの果実。種子は稔らなかった。 |
その株は今は枯れています。結局、種子を作る戦略では、リュウゼツランは子孫を残せなかったことになります。今年のアオノリュウゼツランは花を咲かせるのをやめて、子株をたくさん作ったようです。この花茎が倒れると、たくさんの子株が根付きます。アオノリュウゼツランの新たな繁殖戦略です。