皆さんこんにちは南方熊楠記念館のチョボいちです。
スミレの季節です。熊楠は、中辺路の白い花のスミレが気になって、音窪氏に採集して欲しいと手紙を書いたりしています。記念館の門の前の広場に、スミレが一面咲いています。犬の親子のアートの前です。これはスミレという名のスミレです。門の横の石垣には、タチツボスミレが咲いています。丸い葉がかわいくて、彼方此方にあります。たまたま写真を撮った時に、なにやらコバルトブルーのものが一緒に映りました。ノシラン(Ophiopogor jaburan Lodd.)の実です。崖の上の方から落ちてきたようです。海岸に多い植物で、本州東海地方から琉球、済州島にも生えています。キジカクシ科(Aspragaceae)に属していて、アスパラガスも同じ科に入っています。例年なら、小鳥が食べてしまうので今頃は実が無いのですが、今年はクロガネモチやイイギリの赤い実もそのまま残っています。今年の冬は小鳥が少なかったのでしょうか。少し心配です。散歩でみかけた植物、紹介しておきます。
一面のスミレ | スミレ |
タチツボスミレ | ノシランの実が一緒に写りました。 |
ノシランの実 | ムラサキカタバミ |
ハマダイコン。種子はさやごと、海水で運ばれます。 | ウラシマソウ。釣り糸を垂れています。 |
クロガネモチの実。実はまだ落ちていないのですが、新葉を準備しています。 |