本日午前、南方熊楠記念館の新館を設計していただいた小嶋一浩先生の縁の方々がご来館され、館長の解説で館内を御覧いただきました。小嶋先生は、Coelacanth and Associatesのメンバーとともに”熊野・熊楠を愛する建築家”として新館を設計されましたが、完成を待たずに2016年10月、若くしてこの世を去ってしまわれました。誠に残念です。しかし、開館以来ご来館になったお客様は口々に新館の素晴らしさを讃えます。小嶋先生達の自然を尊重した計画によって樹木は最大限に保存されており、”粘菌”のような有機的な曲線の「かたち」の新館は、国立公園内のフィールドミュージアムの拠点として活用されています。
本日の屋上は、海は紺青で綺麗でしたが、たいへん強い風が吹いていました。新館屋上デッキからの潮風にのって、お客様の賞賛の思いと、ご遺族の想いはきっと天国の小嶋先生にも届いていることでしょう。
小嶋先生のコーナーの前には、昨日搬入された絹谷幸太さんの大理石彫刻作品「輪廻転生」が展示されています。 |