アツバキミガヨラン(ユッカの一種)開花:11月12日(月)

皆さん、こんにちは。南方熊楠記念館の「チョボいち」です。
第二駐車場の信号機と「警笛鳴らせ」の看板の間にアツバキミガヨランが咲いています。北米の乾燥地が原産の「ユッカ」と呼ばれるグループの一種で、庭園や公園などによく植えられています。夏に花を咲かせて紹介したセンチュリープラント、リュウゼツランと近い仲間です。学名はYucca gloriosaで、gloriosaは「栄光ある」という意味で、和名は「キミガヨラン(君が代蘭)」といいます。白くて美しい花です。日本では野外でも冬を越しますが、自然に結実しないのは、花粉を媒介するユッカガ(蛾)がいないからだそうです。葉の先端が尖っていて痛いので、進入禁止のところに植えると効果があると思います。京大水族館から北浜への門の脇に植えられていて、りっぱに門番をしています。反対に、人が通るところでは、葉先の棘を切り取っておくほうが安全です。この棘が嫌なので、切り倒しても、その株から萌芽して復活してきます。番所山ではあちこちに小さな株がみられます。挿し木や株分けで簡単に増えるので、誰かが植えたものと思いますが、大きくなると厄介です。開店祝いなどで大きな鉢植えが置かれたり、植木市で小さな株が「青春の木」と書いて売られているのを見たことがありますが、葉先に触ると痛いめにあうので注意が必要です。


第2駐車場から門までの階段横斜面のユッカ