台風後の神島:10月29日(月)

皆さん、こんにちは。南方熊楠記念館の「チョボいち」です。
昨日は秋晴れで、少し波はあったのですが神島の調査に調査許可を得て行ってきました。台風でどのくらい被害があったのか、見てきました。かなりの高波があったようで、森の端の土壌が波で削られ、樹が倒れたり、大きな岩が落ちたりしていました。番所山に面している斜面は暴風を受けたようで、梢が飛ばされて森の中が明るくなっていました。おそらく来年は林床のテイカカズラやハカマカズラが一斉に伸び出して、林冠を補修してくれるはずです。前の台風でジャングルのようになったあと、ようやく森らしくなって復活してきたと思っていたのですが、またやり直しです。島なので波で削られたり、岩が崩れたり、樹が倒れたりするのは自然の営みなので仕方がありません。しかし、森の中に散乱しているプラスチック片はなんとかならないものかと思います。発泡スチロールのかけらは、森の奥まで入り込んでいます。今、あちこちで問題になっているマイクロプラスチックの問題は、神島でも深刻です。


神島から番所崎が見えます

波で土壌がえぐれ、倒れた樹
暴風で樹冠が開いたバリバリノキ林 キノクニスゲとプラスチックごみ