貝類保管箱:6月22日

皆さん、こんにちは。記念館の「チョボいち」です。
西宮市で行われる貝類展示の標本貸し出しのために、資料を整理しています。熊楠が貝類の標本を入れて保管していた木箱を確認しました。中には、貝類標本を包んでいたと思われる新聞や、反古紙などが番号をつけて入れられているので、湊宏先生が貝類標本を整理した時に貝を別の箱に収めたあとのものです。平成13年刊の本館の資料リスト「南方熊楠へのいざない(財)南方熊楠記念館資料2」にはその時整理された貝のリストが載っています。このような木箱が3つあったと書かれていますが、箱自体は所蔵品リストには載っていないように思います。この木箱は海外の香と、熊楠の生活が感じられる良い資料だと思います。ホコリを落として、虫干しし、資料室で保管します。


床のタイルは10cm×10cmです。

蓋を開けると、左上にネズミの囓り跡があります。

側面の板には、EXPORTの文字と紋章が浮かびます。

底板の内側には丸い銭型に大(天?)正宝通の文字と具?と彩の文字が見えます。絵具?

底板の裏側には、東洋鶏卵の墨書があります。

もう一方の側面 浮き彫り紋様とCo.の字が見えます。

蓋の裏 五尺と墨書があります。

ネズミの囓り跡