ベンケイガニ:6月20日

皆さん、こんにちは。記念館の「チョボいち」です。
今日も朝から大雨です。新館受付カウンターに座っていると,ガラス越しに滝のような雨が見えます。まるで滝の内側にいるようです。こんな雨の中、朝から東京芸大の学生さんにお越しいただきました。ありがとうございます。
ここは山の中なので、いろんな動物と共存しています。カタツムリも数種類います。私はクモでもムカデでもゴキブリでもカニでも大丈夫ですが、嫌いな方はスキップしてください。今朝は赤いベンケイガニを紹介します。

つやつやした橙色と黄色から白色のハサミが目立ちます。ベンケイの名のとおり、厳つい形相です。第二駐車場から玄関までの階段の中程の石垣で見かけました。人慣れしているのか、しばらくじっとしていましたが、近づくと石垣の隙間に入って行きました。この辺では、もうすこし陸側の溝にはアカテガニがいます。アカテガニの甲羅にはニコッとした人の顔のような模様があるので、区別できます。ベンケイガニ、アカテガニとも夏の大潮の時に海岸で卵を放すことで知られています。近い満月は6月28日、7月28日、8月26日、新月は7月13日、8月11日です。放卵が満潮の時か、干潮の時か、夜なのか昼なのか、私は知りませんので、見てみたいです。幼生は海でプランクトン生活をして、メガロパになります。この辺の海でプランクトンネットをひくと、メガロパ幼生はよく入ります。海で生き延びた個体が、はるばる陸に上がって生活しているんですね。門から駐車場への坂道のコンクリートの上でもよく見かけます。車に踏みつぶされないか、心配です。どこかで見かけたら、踏まないよう、お願いします。