皆さん、こんにちは。記念館の「チョボいち」です。
昭和40年に南方熊楠記念館は開館しましたが、その頃番所山には植物園がありました。その当時植えられたと思われる熱帯植物が今でも残っています。その中でリュウゼツラン、アオノリュウゼツラン、ユッカを紹介します。
芝生広場の近くの岩場に、リュウゼツランとアオノリュウゼツランがあります。葉にトゲがあり、縞模様があるのがリュウゼツランです。先に輸入されて一般的になったのが縞模様がある方だったので、縞模様のないほうをあえてアオノリュウゼツランと呼び分けています。5月30日、そのリュウゼツランの花茎が伸びているのに気がつきました。
リュウゼツランの花茎 5月30日 |
アオノリュウゼツラン |
リュウゼツランはメキシコ原産で、ちょうど花茎が伸びる頃、植物体内の糖度があがるので、その液を採集して、発酵させ、蒸留してテキーラを作るそうです。ちょうど、この時期です。リュウゼツランは全身の栄養を花に届けて、その後は枯れるそうです。リュウゼツラン一生に一度の開花なので、百年に一度咲くと言われるのは、このためです。
リュウゼツラン6月9日のようす |
ユッカ |
もう少しすれば満開です。一世一代の大仕事、見届けてあげたいです。今回の台風、沖合を通ったので無事です。しばらく大きな台風、来ないようにと願います。芝生広場には同じ仲間のユッカがあります。こちらは葉にトゲがありませんし、一生の間に何回も花が咲きます。去年の花の跡が残っています。