薫風「コジイ」の香り:4月28日

皆さん、こんにちは。記念館の「チョボいち」です。
今年は季節の巡りが早いので、薫風、いや、あの生臭い香りのコジイの花盛りを過ぎました。
 
番所山にはコジイが少ないので、そんなに感じません。でも、先週は田辺や白浜のインター周辺の山は 黄金色に盛り上がって咲いているコジイの花盛りでした。「山笑う」という季語をこの時期という意見もあるようですが、私は山笑うはもう少し前の桜の花盛りの頃で、シイの花は初夏のような気がします。

上は田辺市中万呂の須佐神社です。天王池のほとりにある、熊楠がオオバヤドリギがあると言った森です。モクモクとコジイの花盛りです。

上は内之浦親水公園の近くです。5月にここでガタガール観察会を行います。右の写真の中央の黄金色の木が開花中のコジイ、左下がタブノキ、右上の黄緑がクスノキです。シイの仲間にはスダジイとコジイがあります。スダジイは海岸の自然林に、コジイは二次林に多いです。スダジイはコジイに比べて果実が大きく、幹の様子が荒々しいです。例えば海岸に近いすさみ町の江須崎や、みなべ町の鹿島ではスダジイが見られます。
なぜ、番所山にスダジイもコジイも少ないのでしょうか。その話は、またの機会に。

番所山の近くの自然林 シイの仲間の黄金色は少ない。