みなさん、こんにちは。学術スタッフの中野です。
先日(8/19)に、田辺市の紀南文化会館にて記念講演会がありました。
◀ICSEM9の看板
4階の小ホールは、お客さんでいっぱいでした!お隣に座った方は田辺市の方で、「粘菌について勉強したいんだ」と意欲満々でした!
◀カルロス・ラド博士の講演
変形菌類の分類の最先端の知見について、学ぶことができました。日本語字幕が付いていて、英語もゆっくり話していただいて、理解しやすかったです。
◀中垣俊之博士の講演
「Like Nothing on Earth」という粘菌の動画(映画?)が印象的でした。粘菌には脳はないのですが、環境の変化に合わせて対応することもでき、そのメカニズムを研究しようという動機というか、目のつけどころが違うなぁと感心しました。子供向けの「たくさんのふしぎ」シリーズで、中垣先生が文章を書いた粘菌の本(子供向けだけど、遠慮していない内容)があるそうで、是非買って読んでみようと思いました!
さて、午後からは会場が変わり、田辺市図書館のある「たなべる」へ移動です。こちらでは、写真展とワークショップに参加してきました。
◀午後は「たなべる」へ!
◀入口には巨大ジクホコリが!!
写真家・高野丈さんの撮影した美しい粘菌の写真が壁一面に並び、展示パネルには研究ポスターが多数掲示されていました。また、入口付近ではワークショップが開催されていました。早速、私も参加してきましたよ!
◀模型の材料
ケースだけで数百円しそうですが、なんと無料でした!ICSEM9の皆様、ありがとうございます!
ケース内には、すでに「シロエノカタホコリ」のような模型が入っています。どうやら、これに色を塗っていき、「シロジクキモジホコリ」という粘菌に仕上げていくそうです!なるほど!!
◀模型に色塗り
軸部分にパテを塗り、頭の丸い部分に黄色の塗料を塗っていきます。さらに、シロジクキモジホコリは成熟するとオレンジ色がかってくるらしく、それも重ね塗りをして再現していきます。この段階で、かなりの可愛さです!
さらにさらに、頭の部分が割れると黒い胞子が飛びだすらしく、そこまで再現したい場合には、ピンセットで塗った塗料をはぎ取り、黒色ペンで点々して再現するという本気っぷりでした!^^
◀完成した模型
かかった時間は20分くらいでしょうか?久々に集中して、モノを作ったような気がします!
◀これくらいのサイズ感です!
いい思い出になりました!大事にお家で飾りつつ、出張授業などでも利用しようと思います!
この他にもプラバンを用いた粘菌アクセサリー作りもありました。準備する側は、すごくすごーーく大変だっただろうと推察いたします!ICSEM9の関係者の皆様、本当に本当にありがとうございました!!