ICSEM9開催に伴って、当館の粘菌の展示のご紹介

みなさん、こんにちは。学術スタッフの中野です。

いよいよ本日からICSEM9(国際変形菌類分類生態会議)がスタートです!

会期は本日(8/18)~8/23(水)までの6日間で、研究発表などは学会員の方のみになりますのでご注意ください。なお、明日(8/19)の記念講演10-12時@紀南文化会館4階小ホール(田辺市)は一般参加が可能ですので、是非どうぞ!スペイン王立植物園のカルロス・ラド博士と北海道大学の中垣俊之博士の2人の講演になります。スペイン語が分からないという人も日本語字幕付きなので、たぶん大丈夫だと思います!私も行きます!午後からは、田辺市文化交流センターたなべる(田辺市)にて、写真展やアクセサリー作りなどもあります!粘菌好きの方は必見です!^^

ところで、当館にも「粘菌コーナー」があるんですよ。大会会場とは少し離れていますが・・・^^;

 ◀粘菌コーナー

壁には、粘菌のライフサイクルと、番所山で見られる粘菌の写真を展示しております。

 ◀粘菌ジオラマケース

こちらには、番所山で採集された粘菌(子実体)が展示してあります。今日からICSEM9がスタートするのを機に、少し見やすく展示をリニューアルしました。粘菌を見たことがないという方は是非、一度見に来てください!ただし野外では、これほど密集して粘菌を観察できる場所はそうそうないと思いますが。w

さて、その隣には、粘菌の写真のスライドショー(TV)と、生きている粘菌(モジホコリの変形体)を観察できるコーナーがあります。

 ◀TVと顕微鏡のコーナー

 ◀フタを開けて、間近で見ることができます!

 ◀黄色いのが粘菌です!

顕微鏡にもう1つシャーレがセットしてあり、こちらをのぞけるようになっています。さてさて・・・??

 ◀顕微鏡で見たところ

粘菌は単細胞(多核)なんですが、血管のような構造が見えます。その内部を原形質がサーーッと流れる様子が観察できます。これを「原形質流動」と言います。さらに、じっくり観察していただくと(1分くらい)、原形質流動の勢いが弱まり、止まり、逆方向へ流れる様子も観察できます(往復運動というそうです)。実際に顕微鏡をのぞいて見てみると、粘菌が本当に生きているのを実感できます!

さて、次は新館1階のホワイトボードを見てみましょう!我ながら、可愛く書けております!^^

 ◀本日のホワイトボード

この右下部分にご注目ください!なんと「今週の粘菌」というコーナーがあります!日本中のビジターセンターを全部探しても、このコーナーは当館だけではないでしょうか???笑

 ◀今週の粘菌

番所山で今週観察できた粘菌を掲載しています。もし「見てみたい!」という方がいらっしゃいましたら、受付カウンターまでお申し付けください。ご案内いたします。※私がお休みだったり、出張だったりすることもありますので、ご了承くださいね。