南方熊楠に関わる資料が展示されます

こんにちは閑話猿です。

東京都文京区千駄木にある文京区立森鴎外記念館で特別展「本を捧ぐ―鴎外と献呈本」が開催されています。

この展示の内容は、森鴎外に贈られた本と、その生涯を紹介しており、日記や書簡に見える記録とあわせて、鴎外が贈った本を展示しているようです。

 

そして重要なのが、この森鴎外に「贈られた本」の中に熊楠の「南方二書」(東京大学総合図書館鴎外文庫蔵)が展示されているそうです。この「南方二書」は、熊楠の神社合祀反対運動時に東京帝国大学の松村任三に宛てた長文の書簡2通を柳田国男が活字化した熊楠の環境や自然への考え方が示された貴重な資料です。印刷後に識者数十名に配布されたもので、その中の1人が森鴎外となります。

 

この特別展では柳田國男編著『後狩詞記』(東京大学総合図書館鴎外文庫蔵)も展示されるようですし、夏目漱石と鴎外のつながりも見られるそうです。

 

関東で熊楠の資料が見られる機会ですので、おすすめです。

 

特別展「本を捧ぐ―鴎外と献呈本」

会期:2025年4月12日(土)~6月29日(日)

 

休館日、観覧料などは以下の文京区立森鴎外記念館の特別展ページでご確認ください。

https://moriogai-kinenkan.jp/modules/event/?smode=Daily&action=View&event_id=0000002397&caldate=2025-4-14