こんにちは閑話猿です。
現在開催中の特別展「南方熊楠と熊野古道」では、熊楠が「熊野三景の一つ」に挙げた上富田町岡にある田中神社を紹介しています。
この神社は田んぼのなかにポツンと神社林があるという独特な風景を楽しむことができます。1915(大正4)年に八上神社に合祀されましたが、合祀後も神社林だけは熊楠の言に従い残されました。ここでは毎年4月から5月に熊楠が同定をしたオカフジを見ることができます。
さて、展示では田中神社の鳥居すぐ横の大楠も取り上げています。この木は長い年月をかけて根本にあったであろう石の手水鉢を取り込んでしまいました。今でも木の洞の部分からこの手水鉢の一部を触ることができます。大樹のすごいパワーを感じられる場所の一つです。