みなさん、こんにちは。学術スタッフの中野です。
5月となり、白浜に降りそそぐ紫外線もだんだんと強くなってきたような感じがします!
◀長い飛行機雲!もうすぐ夏!
春に比べると、ぐんと気温が高くなり、虫たちも活発になってきています。先日は、記念碑の前の石畳の道の隙間から、羽アリが巣立つ姿が見られました!こんなところに隠れていたのかと、本当ビックリしました!・・・灯台下暗しですね!
◀巣を飛び立つ羽アリたち
こうして、新たな繁殖相手を見つけて、次の世代をつくっていくんですね!貴重なシーンに出会えて、感激です!
他にも、当館を出て少しお散歩するだけで、いろいろな虫たちと出会えます。
◀蛾の幼虫(おそらくオオスカシバ?)
こちらは、蛹になる場所を求めて、うんしょ、うんしょ・・・と頑張って散策していた蛾の幼虫です。見てください、この大きな体!たくさん栄養を蓄えました!^^ どこか良い場所を見つけて、無事に羽化してほしいものです。
また、楝(センダン)の花もいよいよ咲き始めました。
◀咲き始めた楝(センダン)の花
番所鼻灯台の手前で見られますので、当館にお立ち寄りの際は、ぜひ番所山を一周してみてください。
また5月となり、ミスガイが見られる時季となりました。 ※ここ番所崎では5~6月ミスガイが多く見られます。
◀ミスガイ
ミスガイは、ボディが紫がかったピンク色で、外套膜(身体の周りのヒダヒダ)の縁どりが青白く美しいので(まるで天女のようです!)、とても人気があります。ただ最近研究が進んだことで、ウミウシの仲間とされてきたミスガイですが、新しく“低位異鰓目”の仲間に位置づけられました(日本近海産貝類図鑑第2版より)。基本的に夜行性なので(昼間は砂に潜っていることが多い)、昼間に観察することは稀ですが、朝や夕方に砂地のタイドプールを探してみてはいかがでしょうか?
◀人面ガニ!?
こちらはヒライソガニです。初夏を感じる生物とは、ちょっと違うんですけど、可愛かったのでご容赦下さい。w
ヒライソガニはアサリと同様に、殻の模様にバリエーションがあります。特に、この写真の個体は、白地にニコチャンマークが描かれているように見えます。うーーーん、とっても可愛いですね♪
みなさんも、番所山へ来たら、いろんな生き物と触れ合ってくださいね。