南方熊楠ファンの皆様、この度は当館のラウドファンディングについて多大なご支援を賜りありがとうございました。
現在皆様からいただきました支援によって、熊楠がロンドン時代に執筆し土宜法龍に宛てた書簡の一部の複製を製作しています。
こちらは書簡の内容に熊楠が「小生の事の学」が記された1893年12月21日の書簡です。熊楠は「心界と物界とが相接して、日常あらわるる事という事」と記しています。
こちらの書簡はインクで書かれているため、長年の展示によりインク部分の劣化が認められます。そのため、後世に伝えるために複製とインク分析成分の分析の対象としています。
今回の複製は工房レストアにより、写真撮影からの印刷となりました。
こちらは実際に写真から複製を作成し、色味の調整を行っています。
熊楠の思想を知るうえで非常に重要な本資料の複製が完成しましたら、2月からの特別展で公開いたします。
手前が原資料 |
色味を見つつ細部を観察する |