ナンテン

こんにちは閑話猿です。

番所山の南天も赤くなってきました。なんでもこの色も種子を鳥に散布してもらうための戦略なのだそうです。

南天という名は、日本では「難」を「転じる」にかけて縁起が良いとされますが、地域によってはこれを植えない土地もあります。千葉県市川市の北部には平将門伝説があり、将門が南天の木の陰から射られたや南天の枝で作った矢で射られたため、南天を植えないといいます。

この南天について熊楠は新聞随筆の「花さく庭木の話」の7月の項で南天を取りあげています。曰く、「悪夢を消す」「解毒作用がある」ことなども書いています。また、南天の箸も解毒作用があることから尊ばれたのだろうと推測しています。

古代中国で草木の王と称されたこの植物を番所山で見つけて下さい。

多くの実をつけている

赤くなりはじめている