アコウを見に行コウ

こんにちは。インターンシップ生のNです。「南方熊楠記念館」に初めて訪れ、まず一番驚いたのは自然の豊富さです。記念館の近くにある番所山公園、元々は植物園であったそうで、現在もその面影を残しています。今回はその中でも印象的だった植物を取り上げたいと思います。

大きく絡まり合い大木となるアコウの木。この木はクワ科イチジク属であり「絞め殺しの木」となんやら物騒な別名がついております。地上に出ている根である「気根(きこん)」で空気中から水分を吸収します。そして他木の上から徐々に徐々に侵食し、元の木を枯らします。九州では広く見られるそうですが、北限は和歌山のようです。成長するには程度な水分と土のミネラル、日光が要求されます。ですが全ての条件が揃った時、伸び伸びと育ちます。

寄生するかのように成長する姿は、奇妙でありながらも生命力をひしひしと感じます。是非是非、一度ご覧くださいませ。ではでは。

大きな幹に展示された解説。

立派なアコウで、元の木がわからない状態にまで侵食。

こちらはこれからの伸びしろたっぷりなアコウです

ベンチに侵食したド根性アコウです。どこまで伸びるのか非常に楽しみです。