皆さん、こんにちは。南方熊楠記念館の館長です。
記念館御製碑前のソメイヨシノも散り始めました。この季節になると、スギ、ヒノキなどの花粉とともに、やっかいなのが中国大陸内部の砂漠地帯から偏西風に乗って日本に飛来する黄砂です。
気象庁の予報では、数日前から日本全土にたくさんの黄砂が降り注ぐことを予報していました。本日も360度の絶景を見渡せる記念館展望デッキから見ると、周囲の景色は黄砂で霞んで見え、紀伊水道越しに見える四国(徳島)も全く見えません。
昭和天皇が二度目となる紀南行幸の際、宿泊場所となったホテルの屋上から、神島を臨み、「雨にけふる神島を見て、紀伊の国の生みし南方熊楠を思う」と詠まれましたが、今日の神島は黄砂で煙って見えています。