皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
朝から雨です。季節外れの暖かさで、気温は20℃を超えています。展示室の湿度が高くなったので、少しの間ドライにしました。先日天然橋のちかくのタブ林で、サネカズラの実を見つけました。雨の中、赤いつやを増していると思います。美男カズラとも呼ばれるのは、葉や茎を2倍量ほどの水につけると粘液が出て、男性の整髪料に使えるからです。百人一首に「名にし負わば逢坂山のさねかずら 人に知られでくるよしもがな」という藤原定方の句があります。逢の字、「さ寝」の掛詞と、つるが絡み合う様子と、なかなかの大人の詩ですが、このつやつやした実を見ると、上手いなと思います。下の写真は、11月28日のようすです。より、つやつやと赤くなりました。
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