皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
熊楠の貝類標本展の冊子の書評を慶応大学の吉村太郎氏に書いていただきました。その際に、スガイの標本が気になるとのことで、写真をお送りしたところ、この標本が、左右巻き方が逆のたいへん珍しい標本であることがわかりました。左右逆ということは、内臓もすべて左右逆で生きていたということです。スガイはこの地方では塩ゆでにして食用にするもので、珍しくない貝ですが、北島脩一郎がわざわざ標本にして残しているのは、このようなわけがあるようです。
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