こんにちは閑話猿です。
番所山は芽生えの季節を迎えています。そのなかで面白い形状で芽をだしているのがコウヤボウキです。この若芽は伸びた茎から連なって芽がでており、その連なりは、空也上人像が口から出している阿弥陀仏のようにも見えます。
そしてこのコウヤボウキはその名の通り、高野山で茎を束ねて箒として使われているからです。
なぜこの植物を箒として使うのかについては、「こうや七不思議」に以下のように記されています。
むかしは、高野山にも大蛇のような毒ヘビがいて、参詣人を見つけると襲いかかって食べていたそうです。これを聞いたお大師様は大変お嘆きになり、竹のホウキでこの大蛇を封じ込まれ、再び竹のホウキを 使う時代になれば封じを解くと約束されたそうです。
従って今でも高野山では竹の箒を使わず、コウヤボウキを使っているそうです。
これも「蛇」に関するものとして、巳年にピックアップしてみました。
「一つ、高野にハブなし こうや七不思議」 高野町
https://www.town.koya.wakayama.jp/bunka/history/693.html
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