こんにちは閑話猿です。
本年の干支は巳(ヘビ)ということで、ヘビに関する資料として「ウガ」の標本を紹介します。
これはセグロウミヘビの尾の先にコスジエボシというフジツボが寄生しています。熊楠は「ウガという魚のこと」において、「1924(大正13年)6月27日夜に漁師が熊楠のもとへウガを持ち込み観察した」と書いています。熊楠はこのウミヘビは地元で「カイラギ」と呼ばれていると述べます。これにフジツボが寄生すると、「ウガ」と呼ばれるようになるようです。
熊楠は1929年の昭和天皇紀南行幸の際の御進講で最初にこのウガの標本を最初にお見せしたといわれています。