佐藤清明資料保存会の方々が来館されました

こんにちは閑話猿です。

現在開催中の特別展「南方熊楠と粘菌・アート作品展-採集・研究・芸術への昇華-」では、南方熊楠と岡山県の里庄町の偉人で博物学者 佐藤清明(さとう きよあき:せいめいさん)と、倉敷市出身の宇野確雄の関係についても展示しています。そのためか岡山県から関係者の方が来館される方も多いです。

今回7月はこの展示を見るために岡山県の里庄町から佐藤清明資料保存会の方々がご来館されましたことをお知らせします。

今回の展示では熊楠の粘菌研究について、南方熊楠顕彰館寄託資料の「佐藤清明宛 南方熊楠書簡」と倉敷市立自然史博物館蔵の「宇野確雄コレクション」から熊楠寄贈の粘菌標本を展示しています。特に書簡は熊楠の粘菌研究を若手研究者である佐藤清明に粘菌標本の作り方を指導する内容です。熊楠らしく懇切丁寧に標本の作り方を絵入りで書いており、人によっては「ねちっこい」と感じるものです。こうした熊楠の指導によって佐藤は1936(昭和11)年に『岡山県産粘菌目録』を完成させます。

今回の特別展では和歌山県の熊楠と岡山県の佐藤清明・宇野確雄という二人の研究者に焦点をあてています。これから熊楠を通じて和歌山と岡山の交流が活発になり、さらに互いの研究が深まることを期待しています。

今回紹介できませんでしたが、佐藤清明資料保存会顧問の岡本様もご来館いただいています。改めてご来館の御礼を申し上げます。

 

参考:里庄町立図書館 – 里庄町役場 「里庄の偉人 佐藤清明顕彰特設サイト」

https://www.slnet.town.satosho.okayama.jp/questionnaire.html

 

清明さんニュース 2024年(佐藤清明顕彰特設サイト)

https://www.slnet.town.satosho.okayama.jp/seimei_news_2024.html

展示室にて 屋上で神島を背景に