こんにちは閑話猿です。
新館エントランスにある鉢植えに発生したマツバランが増えています。これまで1本だけだったのですが、先日気づくと3本になっていました。さらに元々あったものは、枝分かれして大きくなっています。
地下茎で枝分かれをして菌類と共生することで成長するようですが、この鉢にマツバランにとって良い関係性を築いている菌がいるのでしょうか。
熊楠は平瀬作五郎とともにマツバランの発生について共同研究をしました。マツバランはシダ植物の一種ですが、当時は胞子からの成長過程が明らかになっておらず、熊楠と平瀬はこの点を研究しました。しかし、1917(大正6)年にオーストラリアのローソンとダーネル・スミスによって先に成果を発表されたことで、平瀬が研究を諦めたようですが熊楠は1921(大正10)年まで独り研究を続けたようです。