こんにちは閑話猿です。
今回も熊楠に関する書籍を2冊紹介します。
・嶋本隆光 『南方熊楠と猫とイスラーム』 京都大学学術出版会
かつて『熊楠と猫』(杉山和也+志村真幸+岸本昌也+伊藤慎吾 2018年 共和国)という本はありましたが、そこにイスラームが加わった標題が本書です。本書はイスラーム研究者の著者がロンドン時代の熊楠に焦点をあて、熊楠の研究法について再検証を行っています。
・鎌田東二 『南方熊楠と宮沢賢治 日本的スピリチュアリティの系譜』 平凡社新書
熊楠にかかわる心霊現象や予知夢といったスピリチュアル的な面を取り上げています。熊楠と宮沢賢治という異なる背景を持つ人物でありながら、世界観が通じる二人を描きます。本書のなかでは熊楠と賢治は「ふたりのM・K」として比較し、分析をおこなっています。
今回は熊楠の名を冠してはいるものの、変わった組み合わせの書籍を紹介しました。
嶋本隆光 『南方熊楠と猫とイスラーム』 | 鎌田東二 『南方熊楠と宮沢賢治 日本的スピリチュアリティの系譜』 |