こんにちは閑話猿です。
先日田辺市中辺路の継桜王子に行った際に、野中の清水を汲みました。
ここは、継桜王子の真下にあり、下から見上げると如何に標高が高いかわかります。
この清水は日本名水百選のひとつにも選ばれています。
1934(昭和9)年にここを訪れた斎藤茂吉は以下のように歌を詠んでいます。
いにしへの すめらみかども 中辺路を こへたまひたりのこる真清水
この清水は継桜王子、そして一方杉から流れてくるように感じられます。
一方杉も郷土の野長瀬兄弟が、伐採されるのを惜しみ杉の径をいっぽんいっぽん測定し、熊楠へ伝えています。神社合祀で一方杉も伐採されていたら、野中の清水は悲惨なことになっていたかもしれません。先人たちの業績に感じ入りながらいただきました。