こんにちは閑話猿です。
朝ドラ「らんまん」に熊楠の手紙や送ったハチクが登場しました。
9月14日の放送では、ハチクの他に野宮朔太郎(モデル:平瀬作五郎)と熊楠がマツバラン(松葉蘭)の共同研究をすることが万太郎への手紙で伝えられました。
史実では、この研究は1907(明治40)年から1921(大正10)年まで9年にわたって続きました。マツバランはシダ植物の一種ですが、この当時は胞子からの成長過程が明らかになっておらず、熊楠と平瀬はこの点を研究しました。熊楠は1903(明治36)年には那智でマツバランを採取しており、『南方二書』にもその名を挙げています。その採取した標本のひとつを牧野富太郎へ送っています。
現在特別展示では、東京都立大学牧野標本館からお借りした「熊楠が送ったマツバラン」の標本パネルが展示されています。また、新館エントランスにはマツバランの鉢植えもあります。