スピリチュアリズム

こんにちは閑話猿です。

本日3月31日はスピリチュアリズム記念日というのがあるそうです。熊楠にはそういったスピリチュアリズムの話題がでてくるので、今回はポルターガイストについて紹介します。

近村鉛山で毎日石が飛び込む家に、大勢災いを祓うため百万遍を修むるところへ、また石が飛び込むを、予の知人が障子の穴から覗くと、その家の子守り少女の所為と判り、教唆した隣家の女房とも当田辺町警察署へ引かれ罰せられた(「池袋の石打ち」『南方熊楠全集』第2巻 平凡社 537ページ)。

ここでは、ポルターガイスト(石が家の中に入ってくる)の原因が人間であったことが明かされています。家の主としては不審な出来事だったのが、内部の人間の犯行だったことが明らかにされ、そそのかした隣家の女房までも罰せられています。

また、熊楠は自分が原稿を書いている家も「しばしば夜中土が異様に降る」とし、「これは屋根裏の板間に塗った土が乾いて、一時に砕け堕ちるのじゃ」と述べています。

流石科学者というか、原因をキチンと分析していますね。熊楠自身にも神秘体験はあったようですが、オカルトは嫌いだったそうです。

「履歴書」における幽霊と幻の違いについて。