震災から

こんにちは閑話猿です。

今日3月11日は12年前に東日本大震災がおこった日です。未曾有の地震により失われたものは数えきれません。

そして今年2023年は、大正12年(1923年)の関東大震災から100年目の年です。この震災は熊楠にとっても決して無関係なものではありませんでした。博文館の『太陽』に毎年掲載されていた熊楠の干支動物「鼠」に関する論考(後の「十二支考」)は、この年から掲載されなくなりました。

研究協力者である上松蓊から震災のすさまじさを伝える書簡を熊楠は受け取っています。さらにキノコ四天王のひとり平沼大三郎は震災で重傷を負いましたが、その後の経過は良好だったそうです。このように関東大震災は熊楠にとっても無関係とはいえない出来事でした。