こんにちは閑話猿です。
特別展も始まり、そろそろひと月となります。今回は特別展で展示している説話を紹介します。それはザクロと鬼子母神のこと。
鬼子母神は現在では子どもを守ってくれるとされていますが、仏教に帰依するまでは、自分の500人からいる子どもを育てるため、人間の子どもさらって食べていました。しかし、お釈迦さまが鬼子母神を戒めるため、鬼子母神の末の子どもを隠したことで、嘆き悲しみ、子どもをとられる人間の悲しみを知ったといわれます。そして人間の子どもを食べる代わりにザクロを食べるようになったといいます(諸説あります)。そのため鬼子母神は「鬼」の一画目の「ノ」すなわち角が取れた文字が使われています。
ザクロは皮内にたくさんの種子をつけ、子孫繁栄を連想させます。
特別展「熊楠と縄文遺跡」では、こんなパネルも用意しています。何に関係するのかは、会場でご確認ください。