こんにちは閑話猿です。
今日は渋沢敬三の生まれた日です。敬三は明治29年(1896)8月25日に誕生しました。
よく間違われるのですが、敬三は渋沢栄一の孫です。栄一から家督を受け継いだので息子と勘違いされることがあります。
そんな敬三は熊楠の没後の昭和22年(1947)にミナカタソサエティ準備会が発足した時に敬三は会長になっています。その後乾元社版「南方熊楠全集」の編纂・刊行と「ミナカタ・クマグス展」1951年の開催を行っています。
特に乾元社版「南方熊楠全集」では「上梓のいきさつ」を執筆しており、そのなかに敬三が昭和天皇から「(昭和4年の御進講の時)長門に来た折、珍らしい田辺付近産の動植物の標本を献上されたがね、普通献上と云うと桐の箱か何かに入れて来るのだが、南方はキャラメルのボール箱に入れて来てね。それでいいぢゃないか。」と仰せられたエピソードを綴っています。
また、この全集編集時の様子は岡茂雄『本屋風情』に回想されています。そして南方熊楠と岡茂雄の交流についてもありますので、興味のある方は読んでほしいです。