こんにちは閑話猿です。
5月14日土曜日に田辺市の紀南文化会館で第32回南方熊楠賞の授賞式がありました。
今回は東京家政学院大学名誉教授の江原絢子先生です。基調講演では熊楠の日記を例に牛肉やカレーがどのくらいから日本で食べられるようになっていたかなどがありました。特に印象に残ったのは、「水」についてです。ホウレンソウのおひたしを例に、水が良い国や地域では茹でたホウレンソウを水にさらす。しかし、水の質が悪いと茹でた後の熱さを我慢して絞る事例が挙げられていました。その他には京都と東京の水質の違いによるダシの変化なども興味深かったです。そうした「水」や地域の風土によって食というものは育まれていくのですね。