108年前の今日の熊楠

こんにちは閑話猿です。

大正2年(1913)12月22日の熊楠は何をしていたのか、『南方熊楠日記4』から抜き出してみました。

 

朝9時過起。音窪熊助氏来訪、40分ばかり話して去る。午後虎に関する笑い話少し書く。夜9時過湯に入り、楠本松蔵氏を訪、須川寛得氏来り長話。それより帰り、読書、2時頃臥す。

 

熊楠の十二支考は大正3年1月から『太陽』(1、5、7月)に掲載されています(『南方熊楠全集』平凡社1巻収録)。この日に書いていた物は雑誌『不二』に掲載されたものであることがわかります(『南方熊楠全集』3巻収録)。

『十二支考』は文庫版もありますから、正月休みに腰を据えてゆっくり読まれてみてはいかがでしょうか。本年の南方熊楠ゼミナールでもありましたが、『十二支考』は熊楠の持てる知識が全編に著されているので、真剣に読めば読むほど知恵熱が出そうになります。

 

 

熊楠の「虎に関する史話と伝説」が掲載された『太陽』1月号

『太陽』の誌面