カシャンボを探して

  こんにちは閑話猿です。

9月下旬に偶然通りかかった田辺市下万呂の天王池の水が抜かれていました。この池は以前にも取り上げましたが、熊楠曰く

天王池すこぶる深く、古えより樋を全く抜きしことなし。今日全く抜かんと評定決して、断行しかけると必ず雨ふる。 南方熊楠 「紀州俗伝」 『南方熊楠全集』 2巻 331頁

という由来があるようです。はてさて、雨は降ったのでしょうか。偶然か台風も来ていましたしね。

 

実際に見てみると結構大きな池ですね。水を抜いた後には動物などの足跡が見られます。

以前には「ホテイアオイ」が大繁殖し、駆除するために池の水をぬいたと聞きました。現在は毎年水を抜いているのでしょうか?この夏にそのような植物が繁殖していたかは確認できませんでした。昼間に来たのでカシャンボ(河童)は隠れていたのかもしれません。

 

水位の下がった天王池

泥の上に筋状の足跡が見える

バイパス側は水がない