変形菌の迷路

こんにちは閑話猿です。

特別展で子供でも楽しめるものを思案しております。変形菌は単細胞生物でありながら、高い情報処理能力をもっている実験のひとつに「最短距離で迷路をとく」というものがあります。

以前にもお伝えしましたが、寒天培地の上に遮蔽物となるファイルを置き、超簡単な迷路を作りました。これは単純に「対角線上に移動すれば最短距離」というものです。

今回特別展が始まる前日に、イタモジホコリをセットし、一晩明けて特別展スタートとなりました。

9月18日の朝に確認出来たのは、左右中央から範囲を広げているイタモジホコリでした。一晩で進むスピードに少し驚きました。計画では2日くらいかけてほしかった。なぜなら寒天培地を作るのが大変なので。

昼。オートミールに到着したのは中央のみで、まさに「対角線上」を移動したものでした。左右に広がっていた物は、いつの間にか消え失せていました。

今回は迷路をとく変形菌には期待できそうです。今後もっと複雑にして、どのように迷路を解くか観察したいと思います。

会期前日にセット。 9月18日の朝。
昼。左右が消えて中央のみになった。 オートミールを覆うイタモジホコリ