こんにちは。閑話猿です。
南方熊楠は、南方植物研究所の資金募集のため、大正11年(1922)3月28日から、8月14日まで東京銀座の高田屋旅館(当時:東京市京橋区銀座二ノ一四)に宿泊していました。記念館の新館階段を上ってすぐ横に当時高田屋旅館で撮影された56歳の熊楠のパネルがあります。この写真肩のところに不自然に布が当てられていることから、裏返しで着ていると思います。「衣を返す」ということで、恋しい人を夢に見るためにわざと着ているのでしょうか?
この当時の熊楠がどのような日々を送っていたのか、その一部は『南方熊楠全集』10巻(平凡社)収録の「上京日記」で知ることができます。現状5月中旬までしか収録されていませんが、非常に興味深い内容です。
ご来館の折には、こちらで一緒に記念撮影は如何でしょうか。
階段横のパネル |