こんにちは。閑話猿です。
白良浜でも毎週日曜日に花火が始まったようです。写真は7月18日に当館の職員が撮影したものです。
日本三大花火は秋田県の大曲、茨城県の土浦、新潟県の長岡と言われています。
ここ和歌山県と関係がある花火は、東京は両国の隅田川でしょう。この花火大会は、享保17年(1732)の大飢餓を受け、餓死者や疫病が流行したことから、翌年に慰霊と悪霊退散を祈るため、隅田川で水神祭が行われたことが、隅田川の花火の由来とされています。錦絵(浮世絵)を見ると、現在ほど色鮮やかではなかったようですが、轟音と光で悪霊退散を願ったのでしょう。この辺りからも昔は疫病などをもたらす悪霊や神が、轟音や光を苦手としていると推測できます。昔、中国の農村に行った際には、車から降りて村の中に入る瞬間に大量の爆竹がならされました。これはお祭りの重要な瞬間でも同じで、悪霊などを入れない、邪魔させないという意図が見えます。
現在は感染対策もわかっているので、花火を見学される際は対策をしっかりして楽しんでいただければと思います。