こんにちは。閑話猿です。
森林ウォークでもいましたが遊歩道などの壁面に小さな穴がいくつも開いています。歩いていると、蟹がササッと隠れるのが見えました。この小さな穴はベンケイガニの住処だったのですね。近づくと穴の奥に行ってしまいます。
熊楠はベンケイガニについて、
猩々蟹または弁慶蟹(和歌山)ベンショウ(田辺)などと呼んで、ツメ赤く甲脚黒もしくは赤いのとがある(以下略) (「蟹噛みについて」南方熊楠全集2 555頁)
と述べています。猩々蟹は旭蟹のことですが、ベンケイガニとは異なる種類です。
当時の田辺では蟹が稲の苗を食って害となることも書いています。この番所山ではベンケイガニの食べるものも豊富でしょうから、沢山みられるのだと思います。
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