こんにちは。閑話猿です。
アナグマに関して熊楠が書いていた面白いものをみつけたので、報告します。
アナグマ〔犭+雚〕を西牟婁郡で「めだぬき」「つちかい」(土搔くきの義)、また「のーぼー」と言う。安堵峰で予その肉を味噌で煮て食うとはなはだ甘〔うま〕かったが、ともに煮るべき野菜絶無で困った。(「紀州俗伝」『南方熊楠全集』2巻 333頁)
※文中の〔 〕は引用者が入れた
……味噌で煮ると美味しいらしいです。熊楠は安堵峰(現田辺市中辺路兵生の北)でアナグマを食べたようです。明治43年(1910)に11月から12月の40日間ほどこの地へ滞在したようなので、この時食べたのかもしれません。
現在は兵生は廃村となっていますが、熊楠がこの地で妖怪の話なども集めています。
4月30日の「アナグマ現る」の動画より |