秋の七草葛とシジミ蝶とクダマキモドキ:9月5日(土)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
展望台のある広場へ行きました。葛の花が咲いています。シジミチョウが一心に蜜を吸っていました。葛の花は秋の七草の一つです。秋の七草は食べられないというのが通説ですが、最近葛の花はエイディブルフラワーとして注目されています。体によいイソフラボンを含んでいるそうです。葛の根から葛根(葛粉)をとりますから、食べられるのには納得です。試しに花をちぎって、香をかいでみて下さい。ファンタグレープの香りです。瓶入りのファンタグレープを知っているのは、ある程度の年齢の方だと思いますが、懐かしい香りですね。高校生の頃に学習した「海やまのあひだ」という歌集にある「葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり」という釈迢空(折口信夫)の短歌を思い出しました。

 

先頃翅が伸びていなかったクダマキモドキ、立派になって、本館の近くの木々の間を飛び回っています。これからしばらくの間、台風でいろんな昆虫が吹き寄せられると思うので、楽しみです。