冬虫夏草と変形菌:7月1日(水)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。私は公休日だったので、三重県の奥伊勢にある江馬小屋谷や宮の谷などへ行ってきました。生憎の雨で、蛭の襲撃にあいましたが、冬虫夏草や変形菌にも出会えました。冬虫夏草とは、虫の死骸から生えたキノコで、セミタケは漢方薬として有名です。腐木で、独特のキノコのようなものを見つけたので注意深く掘り出してみると、キクイムシからキノコが生えていました。すぐ近くで、カメムシから生えたカメムシタケも見つけました。倒れた木の幹上で、黄色くて、1m以上ある変形体もありました。キノコや変形菌のシーズンです。身近な森で探してみて下さい。ただし、蛭やダニには、充分ご注意ください。熊楠が大事にしていた冬虫夏草の標本は、記念館の標本庫で保管しています。9月中旬からの特別展「熊楠のお宝展PartⅡ」でご覧いただく予定です。

冬虫夏草

キクイムシタケ

冬虫夏草3種

カメムシタケ

変形体

ムラサキホコリの仲間