皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
紀南では梅が見頃になっています。南部や石神、田鶴のあたりで車の窓を開けると梅の香りがします。大きな実をつける南高梅は白い花です。でも、南高梅だけではよい実がならないそうで、花粉を提供するために近くにピンクの梅が必ず植えられています。25年ほど前、梅干し用の南高梅の大きな実を1個だけ庭に埋めました。芽が出て、咲いたのはかわいいピンクの花で、実は中くらいの大きさでした。太い木になって今年も庭で咲いてますが、南高梅ではなく、雑種ということになります。南高梅は、種子では殖やせない、枝を使ってクローンで殖やすのだというのを実感しました。あの広い梅林のほとんどが、同じ遺伝子を持ったクローンだと思うと、驚きます。

田辺市内の梅林にて