塔島周辺の磯:5月10日(金)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
塔島周辺は潮が引くといろんな生物が見られます。潮だまりがたくさんあって、波をかぶるところにカメノテが群生しています。まるで華のようです。京大水族館では、水中でカメノテがまん脚を出してプランクトンを漉し取って食べている様子がみられます。少し深いところにガンカゼがいます。ウニと間違って触れないように気をつけてください。棘が折れやすく、刺さると紫色に腫れてくることがあるので、すぐに医者にかかってください。良く見ると、青い光を出す点が列をなしています。綺麗ですが、気をつけてください。流れのあるところには、ウミトサカが見られます。赤いカリフラワーのようですが、動物です。昭和天皇も塔島の周辺でウミトサカを採集されています。塔島周辺の地層は、礫岩でできているので、波で浸食されやすく、海食洞がたくさんあります。天然橋もその一つです。記念館で開催される御進講90周年記念企画展で、昭和初期の塔島の写真がありますが、今とずいぶん違います。当時はマツが生えていました。ぜひ、企画展御覧下さい。


潮がよく引いている時、短時間だけ、渡れます。

潮だまり

カメノテ

水中のカメノテ(京大水族館で撮影)

ガンカゼの集団

ガンカゼ(京大水族館で撮影)

ウミトサカ

海食洞

天然橋から塔島まで歩けます

天然橋の下は落石注意。