常磐木落葉と新緑:4月27日(土)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
朝、記念館の周りには葉がいっぱい落ちています。モチノキ、トベラ、モッコクなど常緑樹の落葉です。この現象を常磐木落葉(ときわぎおちば)と言います。常緑樹なのに落葉?病気?と思うかもしれませんが、これは樹が健康な証拠です。常緑樹が多い、温暖な当地方では、秋より春の方が落葉が多いくらいです。春が来て、気温があがり代謝がよくなり、光合成の能率が落ちた古い葉を、葉の付け根に離層を作って落とし、新葉に養分を廻しているのです。見上げると若葉が力強く伸びています。平成から令和へ元号も新しくなり、常緑樹の葉も新旧交代、命を謳歌します。


落葉をブロワーで掃除

カクレミノの新緑

モチノキの新緑

安藤蜜柑の新緑

しかし、大変なのは掃除です。記念館や白浜町の公園管理をしてくれる職員さんは「ゴーストバスターズ」に出てきたような機械で、落葉を吹き飛ばして掃除します。ガソリンで動く20kg以上ある機械なので、汗だくの作業です。これからクスノキも落葉し始めると、より大変になります。しかし、毎日掃除して、皆様をお迎えします。ゴールデンウィーク、新緑萌えて元気な番所山へ、ぜひお越し下さい。