地魚マトウダイ:3月27日(水)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
地元の地産地消スーパーマーケットで、マトウダイ Zeus japonicus Cuvier et Valenciennes を入手しました。口が大きく馬の顔のようなので「マトウダイ(馬頭鯛)」、地元では黒い大きな紋が弓の的のようなので「マトダイ(的鯛)」ともいいます。お店で既に鰭や頭は除かれていましたが、図鑑で見ると背びれが長く、糸状に伸びて特徴的な形です。フランスでは「サン・ピエール(saint-pierre)」という名で呼ばれていて、フレンチでは有名な食材で、ムニエルやフライなどで食されています。

地魚とはいえ、新鮮な高級食材なのに、掌より大きいのが2匹で200円とは、ウソのようです。早速購入して、塩焼きでいただきました。白身で、淡泊でありながらこくがありました。卵も持っていました。普段は深い所にいますが、1月から3月には産卵のために浅場に移動してくるそうです。マトダイを見かけたら是非、お試しください。オススメ・至極美味です。地中海やオーストラリアでは「target perch」という名で珍重されているこの魚、熊楠も食べたことがあるのでしょうか。マトウダイやマトダイについて熊楠が日記に何か書いてないか、探しましたが、明治期の日記にはみつかりませんでした。大正期の日記も翻字がすすんでいるので、何か書いていないか、探してみたいと思っています。