ニワザクラ・カンヒザクラ咲く:3月5日(火)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
お昼の気温、20℃を越えています。風もあまり無く、おだやかな春の日です。門の手前のツツジの茂みの中に、ニワザクラが咲いているのを見つけました。田辺の熊楠邸の書斎の前にもニワザクラがありました。きっと熊楠も春本番をニワザクラの開花で感じていたことでしょう。

熊楠記念館の門を入ったところにある広場に、小さなカンヒザクラ(寒緋桜)、またの名はヒカンザクラ(緋寒桜)も咲いています。こちらは、花弁のみならずガクも紅色なので、全体に蘇芳のような紅色で、下向きに半開きで咲きます。旧白浜有料道路沿いにたくさん植えられていますので、御覧ください。まだ寒い頃、梅と一緒に咲くのは、カンザクラ(寒桜)で、旧白浜有料道路内之浦あたりにあります。梅の終盤に咲くのはカンヒザクラ(寒緋桜)で、旧白浜有料道路の堅田あたりから道沿いにたくさん植えられています。微妙な差ですが、カンヒザクラは春本番を教えてくれます。これが咲く頃、クマノザクラも満開になります。熊楠ゆかりの那智、中辺路、古座川へ出かけて、昨年新種登録されたクマノザクラ(熊野桜)を探しませんか。花は少し小振りですが、上品な桜です。ただし、花粉もピークです。

そして、クマノザクラが終わればソメイヨシノ、ヤマザクラが開花して春爛漫になります。あと少しです。


番所山の園芸品種のツバキです。

番所山の碑の近くのジンチョウゲ(沈丁花)