番所山の紅葉:12月7日(金)

皆さん、こんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
温かい日が続いていましたが、今日は曇りで昼でも寒く、ようやく冬らしくなってきました。
番所山は常緑広葉樹の森(エバーグリーンフォレスト)なので、紅葉は枯れ木や倒木でできた森のギャップや、崖などに生える落葉樹なので濃い緑のなかでちらほら赤くなりかえって目立ちます。海岸にはカエデの仲間は少ないので、「全山紅葉」「楓紅葉」という感じはありません。やはり南国です。今年は台風の風が強くて、サクラの葉や、イヌビワなどの柔らかくて大きな葉は既に吹き飛ばされています。今、ようやく赤くなっているのはハゼノキやヤマウルシ、ナツヅタなどです。赤い実は、モチノキ、クロガネモチです。モチノキの赤い実は、海外でクリスマスに飾るヒイラギモチと同じ仲間です。モッコクは常緑樹ですが、部分的に赤くなり、つやつやした赤が目立ちます。センダンは本来なら、今頃は葉が黄色くなって落ち、黄色い実が目立つ頃のはずです。しかし、台風で葉も実も全部落ちてしまい、その後に若葉が出ました。センダンの若葉は、これから来る冬の試練には耐えられないでしょう。


ハゼノキの紅葉

ナツヅタの紅葉

クロガネモチの実

モチノキの落ちた実

モッコク

モッコクの落ち葉

ワシントンヤシモドキをバックに紅葉

センダンの季節外れの若葉