皆さん、こんにちは。南方熊楠記念館の「チョボいち」です。
本日13:30から、本館多目的スペースで講演会「番所山で自然を学ぼう!~キノコ~」を開催しました。変形菌の講演会のリピーターのお客さんも4組もあり、興味を持ち続けていただいて、とても嬉しかったです。和歌山信愛女子短期大学の山東英幸先生による「菌類のはたらき」の講演のあと、良いお天気だったので、番所山の林にキノコを探しに行きました。落葉で足を滑らせないように気をつけながら探すと、ウバメガシの根ぎわにマンネンタケ(Ganoderma Lucidum(Fr.) Karst.)を見つけました。堅いキノコですが、一年生だそうで、腐りにくいのと美しいので万年茸というそうです。中国では霊芝(れいし)といいます。
キノコは分解者で、分解者のおかけで物質が循環して自然は成り立っています。また、アカマツがマツタケと共生するように、多くの植物はキノコと共生しています。その菌糸を通じて、森の植物全体が繋がっているそうです。森の土壌中には植物の間に菌糸のひろがりによる繊細な網のような構造、ネットワークがあるようです。南方マンダラを彷彿とさせるようなお話です。 |
11月10日(土)13:30から、講演会「番所山で自然を学ぼう!「コケ」」を開催します。コケの意外な一面を近畿大学生物理工学部大和勝幸先生にご紹介いただきます。皆さんお誘い合わせのうえ、お越し下さい。申込は不要で、入館料のみで聴講できます。